今年2024年の冬至は12月21日。この日になると多くの家庭で柚子湯に入る習慣があります。
でも、なぜ冬至に柚子なのでしょう?
語呂合わせから始まった習慣
実は柚子湯の習慣、江戸時代の銭湯から始まったと言われています。
「冬至」と「湯治(とうじ)」、「柚子」と「融通(ゆうずう)が利く」という語呂合わせ。
つまり「冬至の日に柚子湯に入れば、融通が利いて幸せになれる」という縁起担ぎだったんです。

なんだ、ただの語呂合わせか……と思うかもしれませんが、実は柚子には科学的な効能もあるんです。
柚子の皮に含まれるリモネンという成分は血行を促進し、体を温める効果があります。さらにビタミンCも豊富で、冬の乾燥した肌を守ってくれる。
江戸時代の人たちは経験的に知っていたんでしょうね。
柚子は料理にも万能
柚子は入浴だけでなく、料理にも大活躍。
鍋料理にちょっと絞るだけで爽やかな香りが広がります。柚子胡椒、柚子ジャム、柚子茶……使い道は無限大。

ちなみに柚子の旬は11月から12月。まさに今が一番美味しい時期です。
スーパーで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。香りを嗅ぐだけでも癒されます。
今年の冬至は柚子湯で
一年で最も夜が長い冬至。
昔の人は太陽の力が最も弱まるこの日を、運気が上昇し始める日と考えました。
だからこそ、体を清め温める柚子湯に入って、新しい運気を呼び込む。
語呂合わせから始まった習慣かもしれませんが、なかなか粋じゃないですか。
今年の冬至は、ゆっくり柚子湯に浸かって、一年の疲れを癒してみませんか?


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