朝ごはん専門店という特異な存在
鎌倉の小町通りエリアにある「朝ごはん」は、その名の通り朝食だけに特化した珍しいスタイルの食堂です。営業時間は朝6時半から9時半(春夏は6時半~、秋冬は7時~)という朝だけの営業。木曜日と第1・3・5水曜日が定休日という、朝食の時間帯だけに全てをかけた潔いお店なのです。
「朝ごはんを食べに行こう」と思ったとき、多くのカフェやレストランはモーニングメニューを提供していますが、朝食「だけ」を専門にするお店は全国的にも稀有な存在。この特異性こそが、多くの人を惹きつける理由の一つとなっています。
8月15日、朝8時到着で1時間待ち
2025年8月15日、抜け猫さんと一緒に鎌倉の「朝ごはん」を訪れました。お盆の時期ということもあり、朝8時に到着したにもかかわらず、すでに長蛇の列。カウンター席のみのこぢんまりとしたお店のため、回転は早いものの、約1時間待ちとなりました。
朝の鎌倉の空気を感じながら並ぶ時間も、観光の一部として楽しめます。周りには地元の方やカップル、家族連れなど、様々な人が美味しい朝ごはんを求めて列を作っていました。

心に染みる、丁寧な和朝食
1時間の待ち時間を経て、ようやく席へ。お寿司屋さんのようなカウンター席に座り、目の前で調理される様子を眺めながら待つ時間も至福のひとときです。
この日いただいたのは焼き鯖の定食。艶やかに照りが輝く脂ののった鯖は、外はパリッと香ばしく、中はふっくらとジューシー。大根おろしと大葉が添えられ、鯖の脂っこさを程よく中和してくれます。
炊き立てのご飯、ネギがたっぷりと入った湯気の立つ味噌汁、漬物、海藻の小鉢と、シンプルながらも一つ一つが丁寧に作られた家庭的な朝食は、旅の朝にふさわしい温かさを感じさせてくれます。

隠れた人気メニュー「シラスオムレツ」も必食!
実は、この「朝ごはん」には焼き魚定食以外にも見逃せないメニューがあります。それがシラスオムレツです。
鎌倉・湘南エリアならではの新鮮なシラスをたっぷり使ったオムレツは、ふわふわの卵とシラスの旨味が絶妙にマッチした逸品。シラスの塩気が卵の優しい甘さと調和し、ご飯が進む味わいです。
焼き魚定食も素晴らしいですが、鎌倉の海の恵みを存分に味わえるシラスオムレツも、ぜひ次回訪問時にはチャレンジしていただきたいメニューです。
お店のメニューは日替わりで、その日の仕入れ状況によって変わることもあるので、訪問時にシラスオムレツがあったらラッキーです!
伝統的な日本の朝食文化を体験できる空間
赤い漆塗りのお盆に並ぶ食器たち、魚の形をした箸置き、木製の味噌汁椀。細部にまでこだわった器使いが、料理をより一層引き立てています。
「The和食」といった趣の朝食は、日本の食文化を再認識させてくれる体験です。。
鎌倉観光の朝を豊かにする一食
鎌倉駅から徒歩5分ほどという好立地にありながら、小町通りの喧騒から少し外れた場所にあるため、落ち着いた雰囲気が保たれています。
早起きして並ぶ価値が十分にある「朝ごはん」。鎌倉観光のスタートを、心に残る一食で始めてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
| 店名 | 朝ごはん |
| 住所 | 神奈川県鎌倉市小町 |
| アクセス | 鎌倉駅から徒歩約5分(217m) |
| 営業時間 | 6:30~9:30(L.O.) ※春夏営業時間、秋冬は7:00~ |
| 定休日 | 木曜日、第1・3・5水曜日 ※不定休あり |
| 予約 | 不可 |
| 席数 | カウンターのみ |
| 予算 | ~1,000円 |
※営業時間や定休日は変更になる場合がありますので、訪問前にご確認ください。
鎌倉旅行をもっと楽しむために
鎌倉の魅力をもっと深く知りたい方には、こちらのガイドブックがおすすめです。朝ごはんのような地元に愛される名店から、隠れた観光スポットまで、鎌倉の「本当の魅力」を発見できます。
※この記事に掲載されている情報は2025年8月訪問時点のものです。


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